エピローグ

 

ソロモン人。一瞬怖そうだが、実は人懐こくて良い人たちだった。

 

 現在は二〇〇八年一月八日の早朝。何とか旅行記を最後まで書き上げた。いつもながらホッとする一瞬だ。旅から戻って一週間が経つが、まだ時差ボケは完全に抜けていない。

 今回の、旅行を振り返ってみて、「旅」をするのに必要な要素は、重要な順に以下の四つだと思った。

@       気力

A       体力

B       時間

C       資金

 「資金」、一か月分の手取り給料にあたる金額を航空運賃に費やしたかが、また一生懸命働いて稼げばよい。「時間」、二週間の日程は結構きつかったが、サラリーマンとして取れる休暇はこれが限度だろう。不在の間、僕の役割をカバーしてくれた妻と同僚に感謝したい。「体力」、二〇〇六年の心臓の病気の後、もう昔のようには動けなくなったが、今回ソロモン諸島まで無事往復できたことは、大きな自信となった。閉所恐怖症から来るパニックアタックも今回克服できたようだし。

 そして「気力」、今回、G君とK子さんを訪れると決心してから、僕は大げさだが、それを目標にして生きていたような気がする。途中色々と障害もあった旅を企画でき、遂行できた最大の要素は、「どうしても行くんだ」という気力だったように思う。

 

僕の滞在中、ほぼフルアテンドでお世話していただいた、ブリスベーンのK子さんとガダルカナル島のG君には、ここで僕から最大級の感謝の気持ちを述べたい。

「本当に有難うございました。」

 また、滞在中、JICAのW所長ご夫妻、ホテル支配人のTさんにも大変お世話になった。お礼を申し述べたい。

 そして、厳しい環境の中、ソロモン諸島で協力隊員として働く、Oさん、M君を始め、若い隊員の皆さんのご健康と、任務を果たされた後の無事御帰還を心よりお祈りする。

 

 第二次世界大戦中、ソロモンの島々と、その周辺の海で亡くなられた、日本軍ならびアメリカ軍の夥しい数の兵士のことを思うと、本当に心が痛む。最後に、心から彼らのご冥福をお祈りしつつ、筆を置くことにする。

「これらの死骸のひとりひとりに、父があり、母があり、妻があり、恋人があり、子供があり、平和な働き場所があったということが、想像もつかないくらいだ・・・」

(亀井宏「ガダルカナル戦記」第三巻 326ページより)

 

戦争の遺物。出来れば後の世代の為に残してほしい。

 

<了>

 

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