地獄八景亡者戯聞き比べ

 

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 この私、英国ロンドンに住みながら、上方落語のファン。朝夕車で通勤しているのですが、車の中で、いつも落語のCDを聞いています。上方落語のネタで一番好きなものは何?と尋ねられたら、躊躇なく「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)と答えるでしょうね。大袈裟な言い方ですが、この噺(はなし)の中には、上方落語、ひいては上方の笑いのエッセンスが凝縮されていると言っても過言でない、と思います。

 今回、米朝、枝雀、吉朝、文我、文珍の五人の演者によるこの噺を聞き比べてみました。演じる人の芸風や性格、演じられた時の世相などがよく反映されており、とても興味深かった。自分自身の思い出も絡ませて、エッセー風に、この作品を紹介していきたいと思います。

 

はじめに

 

物語について

 

桂米朝の功績

 

死に方色々

 

懺悔で罪は滅びる

 

しょうずかの婆のその後(一)

 

しょうずかの婆のその後(二)

 

鬼の料金表(一)

 

鬼の料金表(二)

 

鬼の料金表(三)

 

中入り

 

冥土のエンターテインメント(舞台編)

 

冥土のエンターテインメント(寄席編)

 

冥土のエンターテインメント(映画編)

 

念仏ショッピング(一)

 

念仏ショッピング(二)

 

閻魔の庁、正門

 

閻魔の出御

 

閻魔はつらいよ

 

芸は身を助く(一)

 

芸は身を助く(二)

 

残された四人

 

熱湯の釜

 

針の山

 

人呑鬼

 

鬼の腹の中

 

サゲ、枝雀編

 

サゲ、標準編

 

あとがき

 

 

筆者紹介:

川合元博(かわいもとひろ)

一九五七年京都生まれ、金沢大学、大学院でドイツ文学を専攻、ヨーロッパ在住二十余年。

永らくマラソンと酒を生き甲斐としたが、最近心臓を悪くして走ることからは引退。

現在は、シェークスピア、落語等、東西の古典に傾倒中。

 

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